「自己破産」の手続きを行う際に弁護士は「即日面接」という制度を利用できます。
東京地方裁判所やその他一部の裁判所では、特に問題がなければ申し立てをした当日の夕方17時には開始決定を下してくれます。
債務者が自分で行う場合には、申し立てとか意思決定までにある程度の日数がかかります。
即日面接すれば免責決定まで3ヶ月程度しかかかりません。
なぜ、免責決定がスピーディに下されることがメリットなのか不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。
その理由は債権者が財産を差し押さえることを防ぐことにあります。
開始決定が下されると、債権者は給料、不動産を含む債務者の財産を差し押さえることができなくなります。
これは差し押さえを既に受けていたり、受ける可能性のある方には大きなメリットになります。
次に将来の利息をカットすることができるのも、弁護士に依頼するメリットです。
任意整理で弁護士は業者と交渉し、利息制限法で再計算した借金の総額を確定します。その残高から利息をカットして返済するようになりますので、返済金額が減ります。
利息部分だけ毎回返済するのではなく、元金のみの返済計画で和解契約を結べば、払った分だけ完済に近づきます。
一見当然のことのように思えますが、弁護士が介入する前は毎月返済しても利子で雪ダルマ式に借金が膨らんでいる状態だったのですから、大変な違いがあります。
弁護士がいると精神的に心強い、というのもメリットですね。
債務整理専門の弁護士や法律事務所を頼りましょう。事務所を訪れなくても、電話やメールで無料相談を受けてくれるところはたくさんあります。
掲示板や広告などでも宣伝しています。
それでは弁護士に債務整理を依頼するデメリットとは何でしょう。
それはズバリ「費用」です。
弁護士に債務整理を依頼すると、当然弁護士へ報酬を払わなくてはなりません。
この報酬を高いか安いかと感じるのは債務者次第ですが、この弁護士費用を分割で支払えるところもあります。え、債務整理中なのに分割=ローンが組めるの?
と驚く方もいらっしゃるかも知れませんが、住宅ローンとは違い、良心的な法律事務所では月々無理のない範囲で弁護士費用の支払い計画まで立ててくれるところもあるのです。
まずは相談してみましょう。
ただし、中には利息で儲ける債権者のように、多重債務者を騙して不当に利益を得たりする悪徳弁護士もいますから、弁護士や法律事務所を選ぶ際には注意が必要です。
口コミや公開されている情報、評判などを元に、有能、かつ親身になってくれる弁護士を見つけ出しましょう。
債務整理専門の弁護士の中でも、更に任意整理専門とか自己破産専門とか、よりその分野に強いエキスパートとして活躍している方もいます。