2008年3月アーカイブ



債務整理の専門家:司法書士

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債務整理の専門家に頼るのも1つの有効な手段というお話を進めてきましたが、
債務整理の専門家は、弁護士だけではありません。

「司法書士」という言葉も覚えておきましょう。

司法書士と弁護士の違いを簡単に言うと、扱える民事事件の規模の差です。

司法書士は140万以下の民事事件しか扱うことができないのです。
司法書士の業務は大きく分けて1、法律事件の解決、2書類作成、3登記業務、と1,2の仕事など弁護士の仕事と思いっきり被っています。
ただ法人の場合は140万円以上の債務であることが大半ですので、司法書士ではなく弁護士でなければ依頼できません。また、行政書士は代理権を持ちません。
従って、弁護士のメリットには取り立てと催促を停止することをご説明しましたが、司法書士にこの魔法は使えない、ということです。また、裁判所に提出しなくてはならない書類も作成することができません。
ですから、弁護士に報酬を払って完全に頼る、という方法ではなく、債務者ご自身が自ら債務整理を行う時にアドバイスを貰う時に司法書士に相談すると良いでしょう。
司法書士にアドバイスを貰い、自分で書類を作成する、という形です。
司法書士も弁護士同様、最近は特に債務整理専門の司法書士を目指す方が多くなっています。
それだけ多重債務者が溢れている、ということでしょうね。
はっきり言って、債務整理の弁護士、司法書士は、法律業界=法曹界を目指す人たちにとって人気の職業です。
需要があるから資格取得後にも仕事に困らない、というイメージがあります。

債務整理専門で凶悪な闇金と戦い、多くの多重債務者を救い続けている弁護士の中には、テレビでコメンテーターとして活躍している方もいます。
カリスマ債務整理弁護士、なんて呼ばれています。取り立てて屋の罵声にもたじろがず、冷静に法律を武器に交渉を進める姿は、多くの債務者にとって心強いヒーロー的な存在です。

多重債務者は全国にいます。
債務整理を行う法律事務所も全国にあります。
北は北海道から南は沖縄まで、東京、神奈川(横浜)、大阪、京都、兵庫(神戸)、愛知(名古屋)、広島といった都心だけではなく、岩手、静岡、鹿児島、熊本、などあなたがどこにいても、債務整理はできます。

相談を本部で受け、債務者の近くの支部から弁護士、あるいは司法書士を紹介する形を取っているところもあります。東京都内とは言っても、いまだにタヌキの住む厚木市だから都心からは離れている・・・とお悩みの方でも大丈夫です。まずは相談だけならたいていの事務所は無料ですし、最初は匿名で電話、メールで話を聞いてくれるとこもありますので、大いに利用しましょう。

産婦人科などでは、女性は女性の医師を好みますが、女性の債務者で、女性の弁護士に相談したい、という方でも、債務整理専門の弁護士で女性弁護士もいますから、探してみましょう。
借金に関しては、時は解決してくれません。
時間が経つに連れて増えていくだけです。
行動を起こすのは早いに越したことはありません。腹をくくって自己破産するなり、きちんと返済計画を立てましょう。

債務整理は債務者の再生のための手段です。



弁護士に債務整理を依頼すると?

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「自己破産」の手続きを行う際に弁護士は「即日面接」という制度を利用できます。

東京地方裁判所やその他一部の裁判所では、特に問題がなければ申し立てをした当日の夕方17時には開始決定を下してくれます。

債務者が自分で行う場合には、申し立てとか意思決定までにある程度の日数がかかります。

即日面接すれば免責決定まで3ヶ月程度しかかかりません。

なぜ、免責決定がスピーディに下されることがメリットなのか不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。
その理由は債権者が財産を差し押さえることを防ぐことにあります。
開始決定が下されると、債権者は給料、不動産を含む債務者の財産を差し押さえることができなくなります。
これは差し押さえを既に受けていたり、受ける可能性のある方には大きなメリットになります。

次に将来の利息をカットすることができるのも、弁護士に依頼するメリットです。

任意整理で弁護士は業者と交渉し、利息制限法で再計算した借金の総額を確定します。その残高から利息をカットして返済するようになりますので、返済金額が減ります。
利息部分だけ毎回返済するのではなく、元金のみの返済計画で和解契約を結べば、払った分だけ完済に近づきます。
一見当然のことのように思えますが、弁護士が介入する前は毎月返済しても利子で雪ダルマ式に借金が膨らんでいる状態だったのですから、大変な違いがあります。

弁護士がいると精神的に心強い、というのもメリットですね。

債務整理専門の弁護士や法律事務所を頼りましょう。事務所を訪れなくても、電話やメールで無料相談を受けてくれるところはたくさんあります。
掲示板や広告などでも宣伝しています。

それでは弁護士に債務整理を依頼するデメリットとは何でしょう。

それはズバリ「費用」です。
弁護士に債務整理を依頼すると、当然弁護士へ報酬を払わなくてはなりません。
この報酬を高いか安いかと感じるのは債務者次第ですが、この弁護士費用を分割で支払えるところもあります。え、債務整理中なのに分割=ローンが組めるの?
と驚く方もいらっしゃるかも知れませんが、住宅ローンとは違い、良心的な法律事務所では月々無理のない範囲で弁護士費用の支払い計画まで立ててくれるところもあるのです。
まずは相談してみましょう。
ただし、中には利息で儲ける債権者のように、多重債務者を騙して不当に利益を得たりする悪徳弁護士もいますから、弁護士や法律事務所を選ぶ際には注意が必要です。

口コミや公開されている情報、評判などを元に、有能、かつ親身になってくれる弁護士を見つけ出しましょう。
債務整理専門の弁護士の中でも、更に任意整理専門とか自己破産専門とか、よりその分野に強いエキスパートとして活躍している方もいます。

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