is: 2008年2月アーカイブ



弁護士に債務整理を依頼するメリット

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時間と手間が省ける、という点でも弁護士の先生に債務整理を依頼するメリットがあります。

取立て屋が取り立てのプロであるように、弁護士は法律全般はもちろんのこと、債務整理に関しても熟知している法律のプロフェッショナルです。

弁護士にはそれぞれに得意とする専門分野があり、債務整理専門の弁護士もいます。
もし自分で債務整理を行うとなると、債務整理に関する法律を1から勉強しなくてはなりません。
司法試験がいかに難しいか、きっと債務整理に関係する法律のページを1ページ読んだだけで感じると思います。

飲み屋で働いたことのない人が「お客様の目を見て笑顔で接客し、リラックスしてお酒を愉しんでもらう」と言われてカウンターに入っても、実際に眼の前に座るお客様に戸惑い、何を話せばいいのか分からないでしょう。
またレジを打ったことのない人間がマニュアルだけ読んでスーパーのレジ台の前に立っても、お客さんは次々にレジに並ぶし、一度打った商品をやっぱり要らないと言うし、マニュアルに操作方法と主に起こるトラブルへの対処法は書いてあっても、実際に生身の人間を相手に行動を起こすとなると大変なことです。

職業というのは基本的にどんな職業であれ専門的な要素を持ちます。
債務者が法律書と関係する資料を熟読して頭に入れる作業だけでもスムーズにはいきません。
そして債務者の飲み込みが早く、ずば抜けた頭脳の持ち主で「学科試験」とも言える知識を詰め込むことに成功したとしても、問題は「実技試験」です。債務整理専門の弁護士は他の弁護士とは少々違います。

普通の弁護士は裁判所で裁判をしたり法律事務所で法律の相談を受け、アドバイスや様々な手続きを取りますが、債務整理専門の弁護士は時に闇社会の多分に暴力的な要素の強い債権者たちと争わなくてなりません。

いかがわしい繁華街に建てられた雑居ビルの一室は、入ることすらためらう程の怪しさで、しかも中には声を荒らげる男たちが構えているのです。

多重債務者が増えるにつれ、債務整理に携わる弁護士も増え、テレビなどでも頻繁に紹介されるようになりました。
法的にどうの、と説明してものらりくらりと誤魔化したり、大きな声で怒鳴りつけたり机を叩く業者を相手に、弁護士もひるまずに法律を武器に闘わなくてはなりません。

正規の消費者金融などを相手に穏便に話がつく場合もありますが、そうした危険なケースも多くあります。
これが実技試験であり実地試験です。

こういうノウハウを債務者が勉強し実践できるようになるまで非常に時間と手間がかかる、ということが納得いただけたかと思います。

また、実際の手続きの作業自体、非常に面倒なものです。

大量の書類を作成しなくてはならず、働いている債務者だと時間的にも難しいでしょう。

勉強すると言っても、取立てに追われながらの学習も困難を極めます。



多重債務

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多額の借金を抱えている人間は、金銭に対してだんだん麻痺くることもあります。

今よりもっと追い詰められることが分かっていても、融資OKな会社を探して借金を重ねてしまいます。

既に現在の債務だけでも返済は不可能なのに、更にお金を借りてしまうのです。
100万も200万も変わらない、それより当座の金が緊急に必要だから、という気持ちは十分に察することができます。

ですが、借金を繰り返し重ねると、気づくと取り返しのつかない事態に陥ってしまいます。
多重債務者の自殺も非常に多く起きています。
首をくくらなくてはいけない、とよく表現しますが、実際に首を吊らざるを得ないほど追い込まれます。
精神的に相当なダメージを受けるせいもあります。
何もかもがどうでもよくなってしまうのです。
弁護士に相談して債務整理をしよう!という気力のあるうちはまだマシなのです。
更に悪質な闇金に追い込まれた場合、自殺よりももっと酷い展開になる場合もあります。女性の場合ですと海外に性奴隷として売られる可能性もあります。
しかも借金のカタに売られるわけですから、普通の売春婦として扱われず、手足を切られて変態プレイ用に監禁されたり、売春専用の離島に閉じ込められた事件も現実にありました。
男性でも臓器売買用に殺されたり、いわゆるタコ部屋と呼ばれる山奥で過労死するまで肉体労働を強制される、ということもあります。

ですが、消費者金融も闇金も、法律には勝てません。
借金の事実は動かせませんから、最悪の事態に陥る前に、法律を武器に闘いましょう。

弁護士は医者のように患者=債務者の生命を救うこともあるのです。
お金を借りたり、借りたお金を返さないことは良くありません。
けれど法外な利子や、詐欺まがいの融資など、借りる方も悪いけれど、貸す方も悪いのです。

今や日本は、国として負債を抱えるだけではなく、一般市民レベルでも借金大国になってしまいました。
日本は平均して中流階級の家庭が多く、国として貧しい経済状況に苦しんでいるわけではありません。

不況とは言っても高級マンションや高級ホテルが建てば予約で殺到し、家が買えるほどの値段がつけられた車もどんどん売れています。
けれど日本人は経済観念にうといところがあります。
それは教育の中に金融と法律を取り込んでいないからです。利子の仕組みや法律を知らない人が多過ぎます。

成人した社会人で、住宅ローンも含めて、お金を借りたことがない人の方が珍しいくらいです。
ほとんどの人が何らかの形で借金と言う問題に携わっています。

知っているだけで法律は現実の生活に活かせることができます。債務者にとっての債務整理が良い例でしょう。

知っているのと知らないのでは大違いなのです。

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